ペルーの子供達レポート[T1]
 




連載第1回 ☆連載中☆

こんにちは。私はペルーに1年間留学にきてる宇都宮大学の高橋朋小です。
今ペルーのリマックにあるCanta galloというコミュニティーで、毎週土曜日に行われているINFANTのアクティビティーのお手伝いをしています。そこでの活動の紹介や私が感じたことを紹介していきたいと思います。


-Canta galloとは

ペルーの公用語はスペイン語とケチュア語、アイマラ語の3カ国語ですが、国内にはそれ以外にも多くの言語が存在しています。そのひとつがシッピーボ語です。この言語はペルーの一部のアマゾン地域で話されている言語です。そしてシッピーボ語話者の民族はシッピーボ族と呼ばれています。 Canta galloはアマゾン地域シッピーボ族の一部の人々が出稼ぎにリマに訪れ、リマックのゴミ集積所に住むようになり形成されたコミュニティーの名前です。コミュニティーには現在約300世帯、1000人が住んでいると言われています。

Canta galloのように、ペルーでは職を求めて多くの人々が、地方からリマへ移住する現象が起きており、彼らによってリマには新しい街やコミュニティーが形成されています。ですがこれらの地域は「非合法的」に建てられたものであるとして、インフラ整備が整っていない、非衛生的であるなど、様々な問題を抱えています。


-活動内容

INFANTでは現在集中してビジャ・サルバドール、ビジャ・マリアそしてリマックの3つの地域で子供たちと毎週土曜日11時~1時にアクティビティーを行っています。Canta galloはその中の一つで、リマックのゴミ集積所の作られたコミュニティーです。他の地域と異なり今年からINFANTの支援が始まったため、今はまだ駆け出しの段階です。活動に参加している子供たちは、小さい子は3歳から大きい子は15歳までいます。参加者の多くは働く子供たちやその兄弟で、学校に通いながら、親の仕事のお手伝いをしたり、道路で物を売ったりしています。中には学力の遅れのために、実際の年齢よりも学年の低い子供もいます。

当初の活動では、主に絵の具や色鉛筆を使い子供たちが好きなように絵を書く活動を行っていました。普段十分な絵具や紙のない子供たちにとっては、たくさんの絵具や色鉛筆の中から好きな色を選んで、思い思いの絵を書く機会も限られているため、嬉しそうに「もっと紙ちょうだい!!!」と言ってくる子供が後を絶ちません。また子供たちと大きなプールや遊具のある施設への遠足を行いました。遠足では初めてにプールに入る子や、泳ぎの練習をする子、大きい子はリレーをしたり無邪気にあそんでいました。当初はこのような簡単な活動、遠足といったちょっとしたイベントを通じて、子供たちにINFANTの存在・毎週土曜日にアクティビティーを行うことを認知してしてもらうことを主眼に置いていました。

これから毎週の活動や子供たちの様子を報告し、少しでもみなさんに様子を知っていただければ、と思います。

連載第2回墓地を清掃する少女の映画鑑賞


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