![]() 2008年11月26日〜29日
MNNTSOPのイベント毎に撮影に来るErnesto Guirbau氏は出身地タルマ(リマよりバスでアンデス山脈へ6時間入ったところ)にて若者たちと一緒に番組を作っている。
![]() 放送方法も非常にユニークでATVという普通のテレビ局で放送する際同時にタルマ近郊の8つの村(共同体:以後コミュニティーと記)にてアンテナにDVDを繋いで番組を放送する。 現在の主要メンバーは3人の若者。 写真左上からアンデルソン(21)、写真中エルネスト・ギルバウ氏(53)、写真左下手前ダビッド(29)、奥ジョエル(18) メンバー自身もタルマ近郊のコミュニティーの出身である。午前中は家族と畑で働き、機材のあるオフィス(ギルバオ氏の元実家を改造)に集まってくるのは午後の3時。家までのバスが通るのが夜の7時くらいまでなので遅くても夕方6時半まで一日たった3時間半の作業。さらに畑仕事が忙しくなる期間は撮影作業ができない。 さらに各自が企画、撮影、編集まで一人で1本作り上げることができるように訓練されている。「一人が欠けたら番組が作ることができないようじゃいけない。だから彼は企画担当、彼は撮影、彼は編集、のような専門家を育てるつもりはない。みながそれぞれ全ての過程を担当できるようなプロを育てていくつもりだ。」と語るギルバウ氏。 今回企画を発表していたのは18歳のジョエル。ロクシュという薬草についての企画。その薬草は野生の植物で昔から家畜の寄生虫を殺虫するものとして使われてきた。次回の撮影はそのロクシュをテーマとして撮影する予定。その番組は「知識」の枠になる。 このような彼ら自身の知恵を広め、そして自分たちの文化や慣習の有益なものを皆で共用できる、番組が知的ツールとなる。そしてギルバウ氏が沿う「IMI」という考え方がある。それは学術的な人々や科学者たちと田舎の人々を平行につなぎ、情報交換をするその役割を担うのがTVなのだと。 ![]() 番組作成のための準備は1日、撮影は多くて2日、編集は3日、平均1週間以内に1つの番組を作りあげる。 手慣れた手つきで編集作業をする彼らだが、2006年6月から始まった5か月間の研修を合わせ現在に至るまで1年半しか経っていない。試行錯誤をしながら経験を積み重ねている。編集技術はすでにギルバウ氏を超えているとのこと。 ![]() 彼らは教会関係の農業開発プロジェクトからアンティチョークのプロモーションビデオの作成や、タルマで行われる行事の撮影を依頼されたりと幅広く活動している。 しかし現在はカナダのNGOから受けていたプロジェクトの資金援助は期間終了したため、ギルバオ氏がリマで働いたポケットマネーにて運営されている状態である。メンバー自身もタルマの市内へやってくる交通費とその他経費のみの支給である。 今後は自己運営という大きな課題が残されている。メンバー内での会議では1時間枠のうち番組が占めるのが50分なので残りの10分をCM分とし、1時間番組で30秒を4回を1セットとし販売していく予定である。他のテレビ局では届かない共同体地区にまで放送できるという点を最大のメリットとして広告主を探していく。 CM提供の企業を選ぶ際も「田舎で暮らす人々にメリットがある」という点に重きをおいてほしいと思うのは私だけではないだろう。そしてタルマの人々自身も彼らの活動に興味を持っていろんな形で関わっていってほしい思う。 Kyoko Isokawa
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